『 バスコレクションのモデル(?)になった‘実車’たち 』

  

【左】群22あ1527(社番M647-82481)/日野K-RC721P     【右】岩手22き29(社番337-7416)/日野P-RJ172BA

* 「群22あ1527」はHP《がんばれ!いなかのバス・電車》の「国鉄バス・JRバス〜往年の名車たち〜」内に拡大画像があります。

* 「岩手22き29」の拡大画像はコチラをクリック。

 

トミーテックの‘バスコレクション’シリーズ。
1/150モデルながら精密な作りでファンに知られるバス模型です。
2003年5月に第1弾が発売され、今年(2011年9月)で17シリーズを数える同社のヒット商品。
トラック&トレーラーコレクションや鉄道コレクションなどの登場も人気に輪をかけ、
現在では《○○コレクション》シリーズだけで一つのジオラマが作れるくらい種類があります。
かく言う私の家にも初期発売のバスコレが数台あり、パソコンと資料類しかない殺風景な部屋の無聊を僅かですが慰めてくれます。

さて、そのバスコレクション。
発売された数あるバス模型の中で、2種類ほど気になった車両を見つけました。
ひとつは第6弾の【日野レインボーRJ:072国鉄バス】、もうひとつは第12弾の【日野RV730P:144国鉄バス】という2台。
この製品と全く同じ写真を、実はネットで以前より公開しております。
ソレと気がついたのは、つい最近の事。
私は模型に関心が薄いせいかバスコレを見ても『へ〜、良くできているナ』と思う程度。
ですが今年(2011年)10月、HPの更新作業で一度落とした安家線ページを再up。
その際「岩手22き29」の経歴を確認して追加文を記載しようと画像検索をかけた所、出るのはバスコレばかり。
で、初めて模型の存在を知りました。

知ってしまうと気になるもので・・・・。
『コレって私の写真をモデルに使ったんじゃないのかな?』
当然出てくる疑問です。

 

ここで名(迷!?)探偵風に推理して、謎を紐解いてみましょう(笑

@ 模型となった2台とも(私が撮影した写真と)車番が同じ。
ただし「岩手22き29」は、模型では登録の無いナンバー「岩手2229」になっています。
また「岩手2229」の社番は実車同様‘337-7416’ですが、「群22あ1527」は模型が国鉄時代の設定なので‘M647-82481’→‘647-2981’。

A 模型となった2台とも、表記されている方向幕の行き先と表記方法が同じ。
これは実際に取材するか、実車を撮影した写真を見ないと確認できません。

B 模型「岩手22か29」方向幕は【龍泉洞 経由 安家】になっているが、実車の写真は当HP以外に(ネット上では)見当たらない。
ちなみに前に運営したHPでは2002.11.27〜2010.11.13公開、その間は自由に閲覧できる状態でした。

C 模型「岩手22か29」の行き先‘安家’線は1996年に廃線となっており、模型製作時には方向幕の確認ができない
営業所へ方向幕について問い合わせようにも、2003年3月末で岩泉営業所自体が廃止されています。

D 実車「岩手22き29」は岩泉管内路線縮小後、遠野営業所に転籍。その遠野営業所も2004年3月末で廃止され同車も廃車になっている。
模型発売時(2006年)に近い方向幕なら「遠野」「岩手八日町」「世田米」「陸前高田」となるのが妥当。

E 全国に実在したJRバス‘日野RJ’が走る路線の中で、なぜ資料収集も難しい‘安家線’を選んだのか?
1996年廃止時の‘安家線’は早朝と夕方の2往復しかなく、取材・撮影が困難(私も写真を撮るのに大変苦労しました)。

F 実車「群22あ1527」画像は当HPと相互リンクの《がんばれ!いなかのバス・電車(管理人ハミングバードさん)》に、かなり前に提供。
これも模型製作時には閲覧可能の状態だった。

車歴(国鉄時代から一貫して長野原配置だった事)や社番の移り変わり(‘647-2981’→‘M647-82481’)もハミングバードさんの取材で判明済み。

G 実車「群22あ1527」は日野RV730Pではなく日野K-RC721Pである(模型と同じ形式のバスは実在しない)。

H 実車「岩手22き29」は1988年にJR東日本へ納入された車両である(国鉄時代の設定になっている模型のバスは実在しない)。
GとHについて、リアリティを追求する《バスコレ》にも関わらず存在しない設定をしているのは、国鉄懐古ブームへの便乗?
それとも、この2台に対して何か強い‘こだわり’でもあるのでしょうか?

I そもそも、数あるJRバス(模型では‘国鉄バス’)日野RC(模型では‘RV’)・日野RJの中で、なぜ「群22あ1527」「岩手22き29」なのか?
・・・・最大の疑問です。

 

ではバス雑誌などで資料が集まるのでしょうか?
手元にある資料は次の通り。
(1988年以降のJRバス資料に限定しました。それ以前の国鉄バス関連資料には日野RJが出ていません)

バスラマインターナショナル48号/バス事業者訪問:JRバス関東
バスラマインターナショナル72号/バス事業者訪問:JRバス東北
バスジャパンハンドブック シリーズS/ジェイアールバス東北
バスマガジンvol.22/日野レインボー・オールガイド
バスマガジンvol.28/JRバスの20年

その中に模型製作の参考となりそうな画像があるのかと言えば、答えは‘No!!’
他にも社史などが発行されていて、写真が出ているかもしれません。
そこまでは確認できないですが、一般的に入手可能な画像は私がup(及びハミングバードさんへ提供)した2枚だけになります。

 

もちろんトミーテックからは何の通知も連絡もありません。
ですので『画像を使った』というのも私の推論に過ぎません・・・・。
外見は設計図などから金型が起こせますが、塗装・外部備品・方向幕など細部は実車の写真が無いと作成できない精密模型。
第1弾の岩手県交通「オバQ」BU20KPも、相互リンクHP《80s岩手県のバス‘その頃’》掲載の画像をモデル使用。
(同車の実物は‘日本バス友の会’で保存しているので、側板と車番以外は確認できますが)
そういう点からも、十中八九私が撮影した‘実車’を模型として製品化したことに間違い無いと思います。

まあ、ごちゃごちゃ書きましたが・・・・。
とにかく私の出会った‘実車’たちが廃車となり世に存在しなくなった後でも、
全国のバスファン・鉄道ファンの手の中で今も走り続けているなんて、なかなか夢のある話ですよね(〜^*